GGJは仕事や学業ではなかなか得られない「前のめりに失敗できる場所」です。今まで使ったことのないツールやミドルウェアを使ってみる。プログラマーがアーティストをやったり、ゲームデザイナーがサウンドをやったりと、いつもとは異なる職種をしてみる。KinectやLeap Motion、Oculas Riftなど、これまで使ったことのないデバイスに挑戦してみる等々。他にもいろいろあるでしょう。「自分が作りたいゲームのことだけに集中できる」という、非常に贅沢な48時間をぜひ有意義に使ってもらえればと思います。
ただし、その際に避けたいのがネットで調べ物をすること。一度つまってググりはじめると、1-2時間はあっという間にすぎてしまいます。そこで非常にお勧めしたいのが、あらかじめツールやミドルウェアをダウンロードしてPCにインストールしておき、チュートリアルをこなすなどして使い勝手を確認しておくことです。GlobalGameJamにはいろいろなツール企業が協力をしており、無償でダウンロードできるものもたくさん存在します。逆にGlobalGameJamがスタートしてから、ツールをダウンロードするのは避けた方が無難です。サーバにアクセスが集中しますし、会場のインターネット帯域も占有してしまいます。自分が挑戦したい役割を念頭において、数種類のツールをインストールしておくと良いでしょう。
またふだんの職場や学校と異なり、いろいろなものが不足するのがGlobalGameJamです。こうしたトラブルを知恵と努力でなんとかするのがGlobalGameJamの醍醐味でもあります。ファイル共有にUSBメモリを使う、グラフィッカーがいないのでデジカメで写真を撮って実写取り込みゲームを作る、サウンドがいないので、みんなで歌を歌って録音する、他にもいろいろなアクシデントが発生すると思います。GlobalGameJamのテーマは例年同じ「Innovation. Collaboration. Experimentation.(革新・協力・実験)」です。ぜひ、ここでしか作れないゲームに挑戦してみてください。