Skypeを活用して管理運営する大阪会場

GGJの会場運営者にとって、参加者への連絡事項の伝達は見過ごされがちな一方で、しばしばクリティカルな問題に発生する可能性がある、けっこうめんどくさい事柄の一つです。要所、要所で会場運営者が肉声で指示を出したり、時には(バンダイナムコ会場のように)拡声器が出動したりと、会場によってさまざまだと思いますが、大阪会場ではスカイプによる一元管理で効率化を図っていました。

IMG_0476スカイプには参加者全員が登録する全体向けのスレッドと、チーム単位で登録するチームスレッドがあります。このうち全体向けのスレッドには運営責任者から連絡事項が書き込まれ、チームリーダーは必ずこの内容をチェックしてチームメンバーに伝達することが義務付けられています。一方でチームスレッドには企画会議や進捗状態などがチームリーダーによって逐一書き込まれ、メンバー間および運営責任者と共有されます。このようにルール化することで、常に最新情報がわかるようになっているのです。

osakaこのような情報共有のルールが生まれたのは、大阪会場が2011年に会場不定のノマド会場としてスタートしたという背景にあります。開会式と企画会議こそ、皆で集まってささやかに行われたものの、実際の開発はネット上で情報を共有しながら行われました。その時のノウハウが毎年洗練されていった結果、このような国内でもまれに見る情報伝達システムが整備されたというわけです。

また、これに加えて大阪会場ではインスタントカメラのチェキで参加者のポラロイド写真が撮影され、ホワイトボードにはられてチーム編成が発表されていました。初顔合わせの多いGGJでは、会場全体で参加者同士の顔と名前が一致しないまま最後まで終了してしまうことも少なくありません。そうした中で、この試みは非常におもしろいと感じました。次年度、余裕があれば試してみてはいかがでしょうか?