カテゴリー別アーカイブ: GJJについて

Global Game Jam 2023のテーマは……

本記事はThe Theme for Global Game Jam 2023 is…の参考訳です。

Global Game Jam 2023のテーマは、基調講演、スポンサーやGGJコミュニティのメンバーへのインタビュー、そしてもちろん、テーマ発表が行われた5時間のオープニングセレモニーの一部として発表されました。

この模様は、TwitchとYouTubeのチャンネル、そしてホストのAlanah PearceのYouTubeチャンネルでライブ配信され、世界中の何千人もの人々に視聴されました。

まず、テーマ発表会のホストの一人で、書籍『Gamer Girls』の著者でもある、ゲームジャーナリストのMary Kenneyのトークから始まりました。彼女の講演は「Our Games, Our History AKA Why we need Gamer Girls」というタイトルで、ゲーム開発史における重要な女性についての素晴らしい歴史の勉強になりました。

エグゼクティブ・ディレクターのTim Cullingsは、私たちを歓迎し、ジャムでの幸運を祈り、地元のオーガナイザーやボランティアに感謝することを忘れないようにと述べました。

GGJウクライナのOleksii Izvalovは、ウクライナのGlobal Game Jamへの参加の歴史と、GGJとゲーム開発コミュニティの現状について、常に攻撃の脅威にさらされながらも、ウクライナで活動・参加していることを報告してくれました。

ウクライナの状況についてのGlobal Game Jamの全文と、現地の人々を支援する方法をご覧ください。

アフガニスタンの女性や少女にSTEM教育を提供する組織、Code to Inspireの創設者兼エグゼクティブディレクターであるFereshteh Forough氏は、アフガニスタンの状況や若い女性がゲームを使ってどのように自分たちのストーリーを伝えているかについて話しました。

最後に、Skydance InteracitveのシステムデザイナーであるJabari Aliiが、ゲームジャムを成功させるためのヒントを教えてくれました。

そして、私たちが1年中待ち望んでいた、テーマが発表される瞬間がついにやってきました…。

このテーマをもとに、世界中のゲームクリエイターのみなさんがどんなゲームを作ってくれるのか、今からとても楽しみです。

あなたの地域の会場を見つけ、今すぐジャムに申し込んでください。

Discordに参加して、あなたの作品を見せたり、他のジャマーに会ったり、スポンサーや主催者に質問したり、いろいろしてみましょう。

そして、今年の美味なる実績であなたのジャムにスパイスを加えるのを忘れないでください!

GGJのライセンスとゲームのアップロードについて

※本内容はGGJ公式サイトの「Legal & Policies」にある「Content Policy」の参考訳です。

コンテンツポリシー

Global Game Jamは、実験、共有、コラボレーション、そして互いに学び合うことを目的としています。すべてのジャマーは、ゲーム、アセット、ソースコードなどをアップロードすることで、ゲームを共有することが期待されています。

ゲームはAttribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 Creative Commons license の下でアップロードされます。

これは基本的に、ゲームを作ったチームがオリジナルのコンテンツを所有し、それを好きなように扱えることを意味し、Global Game Jamは他の人が非商用目的でダウンロード、修正、配布できるオリジナルのコピーを保持することを意味します。

また、GGJはアップロードされたゲームの内容が攻撃的であったり、不適切であったりする場合、それを削除する権利を有しています。これには、性別、性的指向、年齢、能力、容姿、民族、国籍、市民権、社会経済的地位、宗教に関連する有害または偏見的なテーマを持つゲームが含まれますが、これに限定されるものではありません。これらの条件に違反するようなゲームが作成されているのを見たり、当サイトでゲームを見つけたりした場合は、help@globalgamejam.org にメールを送るか、このフォームに記入してください (匿名での送信も可能です)。

プライバシーポリシー

電子メール使用に関する方針(一般)

Global Game Jamはコミュニティメンバーのプライバシーを尊重します。非営利団体であるGlobal Game Jamは、営利目的で参加者のEメールを第三者機関に販売したり、共有したりすることはありません。 2015年現在、当団体は連絡先情報を2つのカテゴリーに区別しています。 GGJニュースレターを含むGlobal Game Jamの公式コミュニケーションにのみ使用される一般的なメールリストは引き続き非公開とします。新しいオプトインメーリングリストは、Global Game JamコミュニティネットワークのメンバーがGlobal Game Jam参加者にコンタクトを取るためのものです。これらのオプトインリストには、スポンサーやプロモーションからのGGJのお知らせに興味があることを明確に示した個人のメールアドレスのみが含まれています。

この一般的なメール使用ポリシーへの同意は、Global Game Jamに参加または登録することによって与えられます。

  • 参加者のみなさま:あなたのメールアドレスは、GGJによってのみ使用されます。私たちの一般的なメールアドレスのリストを第三者に販売したり、貸したり、メールを送ったりすることはありません。以下に明示されている場合を除き、GGJはメールアドレスを無関係の第三者、関連会社、GGJの正会員と共有することはありません。あなたのメールアドレスは、GGJのイベントの連絡や法的事項の遵守のために、内部で共有されることをご理解ください。
  • GGJはまた、データへの不正アクセスや不正な変更、開示、破壊から保護するためのセキュリティ対策を講じるために、あなたのメールアドレスを第三者と共有することがあります。 最後に、GGJは、製品の梱包、郵送、配送、イベント登録の処理など、GGJが私たちに代わって特定のサービスを行うために必要な場合、およびお客様のサービス要求に対応するために、電子メールアドレスを第三者と共有することがあります。
一般参加者向け電子メールの使用

収集後、当社はお客様の個人識別情報を様々な方法で使用することがありますが、これらに限定されるものではありません。

  • 確認、プログラム登録、コミュニティサービスメッセージなど、サービスに関する連絡の提供
  • 製品、サービス、情報に関するお客様の電子メールまたはオンラインリクエストへの対応
  • アンケートの実施および処理
  • サイトのパーソナライズおよびユーザビリティの向上
  • Global Game Jamのコミュニティ・ツールの製品やサービスを提供するため
  • お客様向けのコンテンツ、広告、マーケティングの調整
  • 法律で定められた第三者への提供
宣伝広告に関するポリシー

あなたの電子メールアドレスは、一般的な参加者の電子メールと同様にGGJによって使用されます。あなたの電子メールアドレスは、ゲーム関連の機会に関する情報を提供するために第三者にも提供されます。これには、第三者が提供する求人、契約、下請け、製品、サービスなどが含まれます。

メールの広告利用
  • 会員名簿や登録名簿を限られた人に公開する(非公開配布)。
  • 以下に記載するような、お客様が関心をお持ちの製品やサービスを提供するために、特定の他社と共有すること。
  • 製品、サービス、機会について私たちのコミュニティに連絡を希望する第三者スポンサー
  • GGJ参加者の努力を発表、募集、宣伝、賞賛する目的で、Global Game Jam®コミュニティネットワーク内の他のゲーム製作コンテスト、プレス、ジャーナリスト、または関連コミュニティ。
    • 主催者は、参加者から明確な同意が得られた場合、これらの電子メールを第三者に提供する権利を有する。
    • 主催者によるGGJロゴの使用とGlobal Game Jam®の使用について
    • GGJウェブサイト上で開催地が承認された場合、主催者はGGJの要件を理解し、Global Game Jamのルールを遵守し、責任を持って商標とロゴを使用することに同意し、それに応じてサイト、メディアリリース、通信を更新するものとします。Global Game Jamの一員であるために、すべてのロケーションは、ウェブサイト、メディア発信、その他のコミュニケーションにおいて、そのロケーションまたはローカルジャムが公式Global Game Jamの一部であることを明記し、GGJが提供するGlobal Game Jamロゴを使用しなければならない。主催者は、選択した登録プラットフォーム(例:Eventbrite、Ticketmasterなど)を必ず接続し、そのローカルウェブサイトはGlobal Game Jamのウェブサイトを参照するものとする。

GGJロゴの使用について

第三者がGlobal Game Jamのロゴを使用することは、書面による明示的な許可なくしてはできない。ロゴには必ず “Global Game Jam “の文字を入れ、”globalgamejam.org “に直接リンクしなければならない。また、Global Game Jamを特定する以外の目的で使用してはならない。

Global Game Jamに関するサイトを作る際のポリシー

GGJの特徴の1つは、全てのジャマーが承認された場所から参加することを要求していることです。ジャムサイトは通常、誰でも参加できるようになっていますが、常にそうとは限りません。GGJオンラインサイトでは、Slack、Discord、Facebookなど、コミュニケーションとコラボレーションを可能にする無料で使えるオンライン・ソーシャル・プラットフォームのようなデジタル空間で調整されます。

承認されたサイトに関連づけられることなく、ジャマーとしてGGJに参加することは不可能です。GGJオンラインは100%バーチャルなイベントであり、Global Game Jam Inc.やGGJの主催者が物理的なサイトを承認したり奨励したりすることはありません。

全てのGGJサイトは、最低限ジャム中にジャマーが協力するための無料のコミュニティコミュニケーションプラットフォームを提供しなければなりません。

Global Game Jamにジャマーとして参加する際のポリシー

Global Game Jamのイベントに参加するには、15歳以上、またはGGJに参加する国での法的成人であることが必要です。年齢に関するポリシーをご覧ください。

会場内広告ポリシー

エバンジェリスト、セールスマン、または企業の従業員は、製品の宣伝をしていないのであれば、どの会場でもGlobal Game Jamに参加することができます。

もし企業がGlobal Game Jamの1つの会場で伝道師、販売員、または企業の従業員に宣伝をしてもらいたい場合は、その会場を現物であれ金銭であれ、何らかの形で支援する必要がある。

もし、企業が複数のグローバルゲームジャム開催地でエバンジェリスト、セールスマン、または企業の従業員が自社製品を宣伝することを望む場合、その企業はGlobal Game Jamのスポンサーである必要がある。

GGJリサーチ

GGJは、グローバルゲームジャムの各イベントに関連した調査・研究を行っています。GGJの研究は、ゲームとゲームジャムの芸術を探求し、理解し、成長させることに努めています。私たちは、Global Game Jam®と様々な研究者が実施または支援する研究に関わる被験者の権利、福祉、幸福を守るために、厳格な法的・倫理的プロトコルを遵守することに努めます。研究は主に調査、または観察によって行われます。GGJ参加者は、地域の主催者に通知することで、インタビューや観察を拒否することができ、また調査に参加しないこともできます。

年齢に関するポリシー

Global Game Jamのイベントには、16歳または参加国の成人年齢に達している者(例:法的成人)でなければ参加できません(どちらか若い方)。例えば、スコットランドやキューバで開催されるGGJに参加する場合、参加者は16歳以上であることが必要であり、それが成人年齢にあたります。

ただし、未成年者がジャムに参加している間、常に法的保護者が同伴している場合は例外とします。

修正

Global Game Jamは、すべてのポリシーを自由に変更、修正、例外化する権利を有します。

GGJに参加すること、またはGGJのウェブサイトを使用することにより、あなたは上記のポリシーを受け入れ、遵守することになります。ご質問は、弊社(info@globalgamejam.org)までご連絡ください。

補足:ゲームのアップロードについて

ゲームをアップロードする際に必要となる提出フォルダの作り方は以下の通りです。

このスライドにあるように、提出フォルダは「src(source)」「release」「press」「other」という4つのフォルダと、license.txtから構成されます。

このうちlicemce.txtには、Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International Public LicenseのSection 1からSection 8までの内容をコピー&ペーストしてください。その下に日本語翻訳の内容をコピー&ペーストして追加してください。また、README.txtはsrcとreleaseの両フォルダに作成するように読めますが、実際はreleaseフォルダ内に作成すればOKです。ただし、その際もREADME.txtの文面は日本語だけでなく、英語(機械翻訳でOKです)でも作成してください。

提出フォルダが完成したら、Zipファイルで圧縮してください。公式サーバの容量制限は2MBとなっていますので、任意のクラウドサーバ(Dropbox、Google Drive、OneDriveなど)にアップロードしたうえで、ダウンロードリンクをゲームのプロジェクトページのDownload Link欄にコピー&ペーストするやり方が現実的です。

より詳しい説明は「Global Game Jam 2012: 作品提出前の権利処理」と、公式サイトの「Upload Instructions (digital)」を参考にしてください。また、アナログゲームの場合は「Board Game Design & Upload」もご参照ください。不明点はggjアットーマークigda.jpまでお問い合わせください。

GGJ2018の実績で日本語訳を公開

GlobalGameJamでは毎年、テーマとは別に「実績」が公開されます。これは上級者向けの努力目標のようなもので、開発したゲームが特定の内容を含んでいると、該当する実績を獲得できます。獲得はゲームのアップロード時にタグとして設定され、複数の実績を獲得したタイトルはそれだけ検索されやすくなるという仕組みです。余裕があれば、ぜひ挑戦してみてください。

なお、今年も実績の日本語訳作成には有働篤人さんにご尽力いただきました。有馬さん、ありがとうございます。

実績名 内容
例のゲームのようなもの 優しさの選び方がどのように世界を変えて行くかを見ることができるゲームを製作する
地図家 MapboxのUnity用Maps SDKを使用して、位置情報を使うゲームを製作する
揺らされて ハプティクス(バイブレーション/振動)を使用して、見えない人・聞こえない人にも遊べるゲームを製作する
タップで全てを タイミングの良い1つのタップ・クリックで遊べるゲームを製作する
これではっきり見える ハイコントラストなゲームを製作する。コントラスト比の基準は4.5:1以上です。調べるには、https://webaim.org/resources/contrastchecker/を使いましょう
基本は抑えてます 4つの最も頻繁に見られるアクセシビリティに関する課題をすべて解決したゲームを製作する。4つの課題とは: 1. キーコンフィグがあること 2. すべてのテキストが大きく、はっきりしている 3. 聴覚に頼るゲームではない 4. 色の見分けがつかないとプレイできないゲームではない
応答どうぞ スピードやサイズなど、ゲームプレー中の広い範囲のプロパティを変更できるようなゲームを製作する
僕に見せて プレーヤーがゲーム中の絵やコントラストを自分の好みに合わせられるように、色がカスタマイズできるゲームを製作する
ダンボールチャレンジ グラフィックに切り抜いたダンボールを使用する
丸くなって ピクセル・ボクセルアートではなく、円や球を使う
知らないもの ゲームの雰囲気が80年代のポップソングにインスパイアされている
私の目は耳なのだ すべての音がなんらかの形で目に見える形になっている。普通に聞こえる人と同じ量の情報のフィードバックが与えられるようにする
ステンドスプライト グラフィックが全てステンドグラスのように見えるゲームを製作する
プレーヤ・リミックス 中心となるギミックがプレーヤにサウンドエフェクトのリミックスをさせるゲームを製作する
ビートボックス ゲーム中に使われる音が全て自分の声や体を使って作られているゲームを製作する
誇らしげに吹聴しろ! サウンド及び音楽が楽器や現実世界にあるものを使って作られている(シンセサイザーやコンピュータで作った音は禁止)
テーマソングを作曲して歌え! 他のJammerとバンドを組んで、ゲームのテーマソングを作曲して録音する。歌詞がついていることが条件
大胆な選択 そのゲームには絶対に合わないスタイルの音楽を使用する
あなたの罪業にオタマトーンを オタマトーンをリード楽器に使用する
.COM-パクト ゲームファイルの大きさが64KB以下である
GGJ, お誕生日おめでとう! 10年以上前に公開されたハードウェア(もしくはそのエミュレータ)を使用して開発を行うか、ゲームプレーの一部に組み込む
とっても社交的 ソーシャルネットワーキングサービスのAPIを使ったゲームを製作する
上下逆 ゲームシステムの一つ以上をデザイナがプログラムし、主なグラフィックをプログラマが製作する
フラクタリシャス ズームインしたり、ワールドを広げるとそれ自身の中で繰り返すパターンを元にしたゲームを製作する
制御されて メインキャラクターや乗り物が間接的にのみ動かせるゲームを製作。例えば、バリアや障害物を置いて、キャラクタの動きに影響を与えるということです
1分で行くから 30秒以内に終わるゲームを製作する
近づきすぎないで 2つのキャラクターが、ともにアクションを起こさないとならないが、近づきすぎてはいけない協力型ゲームを製作する
パワーダウン 進むには能力を失わないといけないゲームを製作する
振り返って レトロなコントローラを使うゲームを製作する。今時のものを使ってはいけませんよ!
ワーレン・ロビネット作 隠し要素やイースターエッグのあるゲームを製作する
はねをもつフレンズ 鳥が主人公もしくはメインキャラクターであるゲームを製作する
昼と夜 ゲームのギミックの一つに、「昼」モードと「夜」モードを切り替えないと進めないものを組み込む
翻訳の狭間で 言語設定が違うと、違うゲームプレイになるゲームを製作する
回文 ゲームのストーリーが始まったのと同じように終わるゲームを製作する
てめーの話じゃねーんだぜ、ベイベー ゲームプレーがNPCの視点から見たものである
書簡風の 一連の手紙や日記、新聞の切り抜きのみを使ったゲームを製作する
その後のお話 他のほとんどのゲームがエンディングを迎えた後の世界を描いたゲームを製作。例えば: お姫様が救出された後・ラスボスを倒した後・キルスクリーンバグの後の世界 など
今なんつった でっち上げた言語によってストーリーが語られるゲームを製作する。ゲーム中の文章・物語・ナレーション全てについてこれが当てはまらなければならない
収束? 多くの始まり方があるが、エンディングが1個しかないゲームを製作する
隠された深み 主人公が最初に自分が思い描いた物と違うゲームを製作する
ポリグロット 2つ以上の言語をサポートするゲームを製作する
Special:Random まず、Wikipediaでランダムな記事を取ってくる(訳注: この実績のタイトルとなっているページをwikipediaで探すとできます)。その記事をゲームに取り入れると解禁(ズルしないでください!)
ファイナル・カウントダウン 製作時間の最後の1時間に 別 の ゲ ー ム を製作する
発端 投稿したゲームの中に、全く違うゲームが存在すると解禁される。両方のゲームがテーマに沿っている必要があります

 

 

 

GGJ2016が終了しました

GGJ2016が終了しました。今年は全国19会場で603人が参加し(公式サイトでの登録者数ベース)、113本のゲームが開発されました。特に今年は「RITUAL」(儀式、習慣)というテーマにもとづき、大きく「地域の伝統的な祝祭や習慣にもとづくゲーム」「儀式や習慣という言葉自体から発想が広げられたゲーム」という、二つの傾向が見られました。参加者にとっても地域の文化を見直す良い機会になったのではないでしょうか?

完成したゲームは公式サイトにアップロードされ、自由にプレイできるようになっていますので、ぜひチェックしてみてください。ゲームの一覧を調査することで、何か新しい傾向が見られるかもしれません。

GGJ2016プレイパーティ情報

GGJでは毎年、終了後に開発したゲームを持ち寄ってプレイパーティが世界各地で開催されます。GGJ全体での「ふり返り」を通して、参加者同士で交流を深めたり、ゲームを遊んでレビューしあったりするのが、その目的です。ぜひ参加してみてください。

2月5日(金) 19:00〜 東銀座【申込み・詳細

2月6日(土) 13:00〜 福岡【申込み・詳細

2月11日(木・祝) 15:00〜 渋谷【申込み・詳細

2月13日(土) 15:00〜 大阪【申込み・詳細

2月20日(土) 15:00〜 札幌【申込み・詳細

完成したゲームをアップロードするやり方

前回のエントリーに引き続き、完成したゲームをアップロードするやり方について、GGJ公式から提出されたスライドが訳出されました。GGJでは作成されたゲームはすべて公式サイトにアップロードされ、誰でも無料で自由にプレイすることができます。それだけに、せっかく作ったゲームでも、ちゃんとアップロードされなければ、非常に勿体ないことになります。ぜひこの手順をみながら、確実にアップロードしてください。

最大のポイントは「二日目の午前中までにゲームのプロジェクトを作成して、登録しておく」ことです。とりあえずタイトルだけでもかまいませんので、プロジェクトを作成して、参加チームメンバーを追記しておきます(公式サイトへの参加者登録と一緒にやっておくといいでしょう。こちらのエントリーも参照してください)。これで安心してゲーム制作に没頭することができます。

なおアップロード時には、必ずゲームをダウンロードしてプレイ可能な状態になっているか確認することと(毎年けっこうな数の「起動できない」ゲームが発生します)、画面写真、できればゲームのプレイ動画をYoutubeなどにアップロードして、リンクを張ることをオススメします。作ってアップロードしたゲームは、実際に遊ばれてナンボです。気をつけてくださいね。

素材サイトとライセンスについて

ゲームジャムでは時間やスタッフの制限(プログラマーしかいない!)から、アセットストアやインターネット上にあるフリーの素材を使用してゲームを作ることがよくあります。

しかし、パッと見て自由に使えるように見えても、実際はさまざまな制限がかけられていたり、クレジットの記載が必用だったりすることがあります。特にサウンド素材については開発終盤のバタバタした状況の中で実装されることが多いため、注意が必要です。

こうした中でユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの鎌田泰行氏が、ゲームジャムに使えるさまざまな素材サイトとライセンスに関する注意事項をまとめたスライドを発表されています。とても役にたつ知見が満載されているので、ぜひチェックしてみてください。

GlobalGameJamはゲームを作るだけでなく、ゲーム開発者がライセンスや著作権について学ぶ好機でもあります。IGDA日本アカデミックブログでは、作品をアップロードする前に行っておく権利処理のやり方についても解説されていますので、あわせて御確認ください。

GGJ参加者向け情報:公式サイトへの参加者登録について

GGJに毎年参加されている方にとっては言うまでもありませんが、GGJに参加するためには

・ローカルサイトでの参加登録
公式サイトでの参加登録

という2種類の登録が必用です。GGJは世界規模のゲームジャムイベントなので、参加者を一括して登録・管理する仕組みが必用になるからです。

ただ、登録サイトが英語表記なので、ちょっとわかりにくいんですよね。そこで追加課題も翻訳してくれた、札幌会場の有働篤人氏が登録マニュアルを作ってくれました。参加者の皆様におかれましては、ぜひ内容を御確認の上で、各自登録をお願いします。

登録締切はGGJ二日目の午前中です!

 

開発されたゲームをもちよってのプレイパーティを行います

GlobalGameJamはコンテストではありません。「集団による学び」が掲げられた人材教育イベントです(これにはGGJがもともとIGDAの教育専門部会によってスタートしたという背景もあります)。そのためには「ただ、作って終わり」なのではなく、きちんとした「ふり返り」を行うことが大切です。開発したゲームを展示して、さまざまな人にプレイして感想を聞いたり、まわりの人々が作ったゲームをプレイして、自分たちのものと比較してみたり。さらには自分たちの会場だけでなく、他の会場のゲームも実際に試してみたり、参加者同士で交流してみたり。こういうのが大事なんですよ、ゲームを作るのと同じくらい。

というわけでGGJの翌週末にプレイパーティを企画しました! 軽食や飲み物を用意致しますので、ぜひGGJで作ったゲームを持参して、みんなで遊んだり、交流したり、楽しみませんか? 会場は東銀座のドワンゴ会場です。GGJに参加できなかった方でも、どんなゲームが作られたのか、ぜひ遊びに来て確かめてください。お待ちしています!

日時:2月5日(金) 19:00-21:00(開場18:30)
会場:GGJ2016ドワンゴ会場@東銀座(東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア13F ドワンゴセミナールーム)
参加費;100円

詳細・申込み

 

GGJ2016で追加課題が発表されました

GGJでは毎年、テーマとは別に「Diversifier」 (追加課題)が提示されます。これは開発チームがゲームを制作するにあたり、意識して取り組むべきサブテーマのようなもので、完成したゲームが下記いずれかの課題をクリアしていると、ゲームの公開時に「この追加課題をクリアしました!」と自己宣言できます(ゲームの「実績」と似ています)。クリアした追加課題は公式サイトにアップロードする時にタグとして使用できるので、より多くの追加課題をクリアしたゲームほど後から検索されやすくなる特典があります。

制限時間内にテーマに沿ったゲームを完成させるだけで大変ですが、その上で余裕があれば追加課題にも挑戦してみましょう!(翻訳:有働 篤人・札幌会場

■コミックブックの色(Comic book colours)
内容:4つの色を使用するゲームを作れ(コントラストを重視せよ)。
関連分野:アクセシビリティ・アート・デザイン・普遍性

■IKEAがきちんと決着をつけた(IKEA Got It Right)
内容:口頭・記述にかかわらず、ゲーム内で言葉(テキスト)を使用してはならない。当然ながら、説明書きにも使用してはならない。
関連分野:普遍性・アクセシビリティ

■バーズテイル(吟遊詩人の物語)(The Bard’s Tale)
内容:2016年はシェイクスピア没後400年。彼の作品に基づいたゲームを作れ。
関連分野:コンテンツ

■地域の人のためのローカルなゲーム (A local game for local people)
内容:自分の国・都市・GGJの参加者を取り上げたゲームを作れ。
関連分野:コンテンツ・テーマ

■一体全体どこなんだ (Where in the world is…)
内容:ゲームプレーやアートが、プレーヤーの地理的位置で変化するゲーム。従って、プレー体験は地球上の誰にとっても、全く違うものとなる。
関連分野:アート・コンテンツ・デザイン・普遍性

■クラウドソース(Crowd sourced)
内容:見ている人も一緒に遊べる!
関連分野:デザイン

■退却も降参も許されない (No retreat, no surrender)
内容:主人公がいかなる時も前進しかできない。
関連分野:アート・コンテンツ・デザイン・テーマ

■キャプチャ・アンド・プレイ(Capture and Play – Bluetooth)
内容:BluetoothデバイスとBluetooth機能が搭載されたPCとの組み合わせで、デバイスの存在がゲーム中の何かに働きかけるようなゲームを作れ(アイテムが増えたり、敵が増えたり、チャレンジャーが出てきたり、もしくは即席の協力プレーだったり…)
関連分野:コード

■制御せよ(Take Control)
内容:キーボードやコンソールのコントローラ(PS3コントローラなど、ゲーム機で使われるコントローラを指す)のかわりに、自作したコントローラを使用せよ。
関連分野:デザイン・アクセシビリティ

■マルコ・ポーロ(Marco Polo)
内容:画像出力の一切ないゲームを作れ – すべての情報が、音を使ってプレーヤーに伝えられるのだ 。
関連分野:アクセシビリティ・オーディオ

■ガンジーのゲーム (Gandhi’s Game)
内容:このゲームには暴力を一切含んではならない。あらそいはすべて理論的に解決される。
関連分野:デザイン・テーマ

■背中に片手をくくりつけられているんだ(One hand tied behind my back)
内容:片手でプレーできるゲームを作れ。モバイルゲームならば、そのデバイスを握って、かつゲームをプレーするところまで片手でできるようにすべし〜すなわち、親指だけでプレーできるようなゲームである。デスクトップゲームならば、マウスだけとかキーボードだけ、という縛りである。
関連分野:アクセシビリティ・デザイン・社会貢献

■マルチジャマー (Multijammer)
内容:同一タイムゾーンにある、別の会場の参加者と協力せよ 。
関連分野:超越

■ストーリーモード(Story Mode)
内容:カットシーンやテキストボックスによるプレーの中断があってはならない。プレーヤーの行動だけでストーリーを語れ。
関連分野:コンテンツ・デザイン・アクセシビリティ

■無限性(Infinite)
内容:世界が(プログラムの)手順のみで作り上げられていくゲームを作れ。
関連分野:コード・コンテンツ

■おしゃべり(Loudmouth)
内容:音素材がすべて、口頭で発せられたゲームを作れ。
関連分野:オーディオ

■あれはなんだったんだ?(What was that?)
内容:すべてのサウンドについて、それを発したものに由来したサウンドではダメ。
関連分野:オーディオ

■ワーク・アンド・プレイ(Work and Play)
内容:先に進むために、プレーヤーがコーディングするもしくはコーディングを学ぶことを要するようなゲームを作れ。
関連分野:コード・社会貢献

■誰か、子供に配慮してくれないのかい?(Won’t somebody think of the children?)
内容:子供の作った芸術作品をゲームに取り入れよ。
関連分野:超越

■コンパニオン・スクリーン(Companion screen)
内容:モバイル端末を、違うモードやゲームの違う部分を表示するための追加スクリーンとして使うようなゲームを作れ。
関連分野:コード・デザイン

■同じ立場で(Common Ground)
内容:互いに能力差がものすごくあるプレーヤー同士でもプレーできるゲームを作れ。
関連分野:アクセシビリティ

■Twitchが遊ぶ (Twitch協賛) (Twitch Plays)
Twitch上の大衆が同時にプレーすることを想定した、生配信できるようなゲームを作れ。
関連分野:Twitch

■少しも気にならないのか?(iThrive Games協賛) (Do You Even Care?)
内容:iThriveの専門家の作ったガイダンスをもとに、ティーンエイジャーに「共感」を教えるようなゲームを作れ。ガイダンスはここから閲覧できる(英語)。
関連分野:iThrive

訳注:iThrive Gamesはポジティブ心理学の理論に基づき、青少年を対象にアイデンティティ形成を促すためのゲームを開発している団体です。