産学連携でGGJを盛り上げる名古屋会場

ゲーム業界でも徐々に産学連携が進行しています。先鞭をつけたのは福岡市ですが、最近では仙台(グローバルラボ仙台)、沖縄(沖縄ゲーム企業コンソーシアム)などでも同様の取り組みが見られるようになってきました。いずれもゲーム専門学校や大学はあっても、地元に企業がない。または企業があることが知られていない。そこで企業誘致・人材登用・海外連携などを進めて、地域のゲーム産業を活性化させようという試みです。

こうした中で名古屋で発足したのがGAIRA(中部ゲーム産学協議会)。地元のゲーム企業と専門学校が中心になって、さまざまなイベントやセミナーなどを開催しています。名古屋会場もこのGAIRAとIGDA名古屋が主催となって、トライデント専門学校名古屋校の教室で開催されていました。参加者は約30名程度で、ほとんどが名古屋地域の専門学校の学生でしたが、プロのゲーム開発者もちらほら。5つのチームにわかれてゲームを開発し、運営に専門学校の先生や地元企業の有志が参加して盛り上げていました。

IMG_0417 もともとGGJはIGDAの教育SIGによって、「ゲーム制作をとおした集団による学び」を目的にスタートした経緯があります。ゲームエンジンの普及などにより、世界中でゲーム開発が行える環境が整ってきました。ゲーム作りのテキストやカリキュラムなどもウェブ上で無償公開が進んでいます。では、その実践の場とは何か。それがGGJのようなゲームジャムだというわけです。こうしたGGJの原点に立ち戻って考えると、名古屋会場のように地域企業と学校が一緒になって会場を運営し、人材教育に役立てるという図式は、まさに理想的なスタイルだということがわかります。

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制作されたゲームも、スマホのカメラを位置検出に用いるARGゲームなど、意欲的な作品がみられました。この会場に参加した学生の中から、未来のヒットゲームが一本でも多く登場することを期待してやみません。