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GGJで使いたいツール&ライセンス②

CRI ADX2 LE(サウンドエンジン)
エンジンの回転数に応じて排気音が変化するなど、インタラクティブなゲームサウンドを手軽に実装できるサウンドエンジンがCRI ADX2です。商用ゲーム開発にも数多く採用されている定番エンジンで、無料で使用できる「CRI ADX2 LE」が公開されています。無料版といってもエンジンの基本部分は同じで、高度なサウンド演出から細かい音の調整まで、全てがグラフィカルなツール上で直感的に行えます。Unity Pro版に加えて、新たにWindows版の提供もはじまり、より幅広い用途で使用可能になりました。GGJでは時間の関係でサウンドが鳴らなかったり、フリーの音楽素材をネットからダウンロードして使用する例も多いのですが、一歩進んだサウンドを実装したいなら、ぜひチェックしてみてください。

Kii Cloud(モバイル向け開発環境)
スマホアプリの増加に伴い、ユーザー向け通知や位置情報取得などの共通化された機能を提供する「MBaaS(エムバース)」と呼ばれるサービスが急成長しています。Kii Cloudはその中でも、数少ない国産MBaaSとして注目を集めているサービスです。サーバサイドの面倒な開発を一手に引き受け、ソーシャルアプリの開発を強力にサポートします。対応ゲームエンジンもUnity、iOS、Androidなどをサポートし、月間100万 API コール/1GBストレージまで無料で使用できます。GGJでもスマホ向けにゲームを作る例が増えていますが、ソーシャルアプリを開発する例はまだまだ少数派です。この機会にチャレンジしてみては如何でしょうか?


ゼンリン「いつもNAVI開発キット」「Walk eye Map」
(地図API&3Dデータ)
地図情報サービスでおなじみのゼンリンで、地図ASPサービスの「いつもNAVI開発キット(API)」と、Unityで使用できる3D地図データ「Walk eye Map」がGGJ用に提供されます。APIと3Dデータは開催期間にあわせて別途ライセンスページで情報が公開されますので、楽しみにお待ちください。
3D地図データはJR福岡駅一帯のビル群などが精巧に再現されており、ウォークスルー型のゲームなどを制作する上で、背景データとして使用するには最適です。地図APIサービスを使用すれば、スマホのGPS機能とあわせて使用することもできそう。さらにOculas Liftなどと組み合わせて・・・と妄想が広がります。GGJでこれまでにないゲームが作れる可能性がさらに広がりそうです。また同社ではお台場に独自の会場も設営して、参加を受けつけています!

GGJで使いたいツール&ライセンス①

GlobalGameJam2014ではゲーム作りに役立つさまざまなツールやライセンスを使用できます。中には無料で使用できるツールもたくさんあります。初めて見聞きするツールも多いと思うので、GGJが始まるまでインストールして使ってみるなどして、バッチリ予習しておきましょう。

ここでは簡単なツールの紹介をしていきます。

Unity(ゲームエンジン)
GlobalGameJamの参加者で一番使用者が多いのではないかという定番ゲームエンジンです。最新の4.3では2D機能が強化されました。GGJでは有料のProライセンスがイベント限定で発行され、使用することができます。ツールの中にはPro版のみ連動するものもあるため、これは嬉しい限りですね。もっとも基本となる使用感は無料版と変わりませんし、書籍やネットの情報も非常に多いため、予習には事欠かないと思います。本格的に使いこなすにはプログラミング言語習得が必須となりますが、レベルデザイン程度であればマウスドラッグだけで可能です。GGJでは後半の作り込みの段階で、手分けしてレベルデザインや調整などを行うことが多いため、だれもがある程度触れるようになっておくと大変重宝されます。

*Unity ProのGGJ特別版(2月9日まで有効)はこちらからもダウンロードできます! どちらを利用いただいても結構です。

Optpix Sprite Studio(アニメーションツール)
2Dのキャラクターアニメーションが手軽に作れるツールです。作ったデータはUnityなどのゲームエンジンに手軽に組み込み、ゲームキャラクターなどで使用することができます。もともとは商業開発用のツールでしたが、インディ向けに「Sprite Studio for Indie」が登場し、無料で使用できるようになりました。
GGJでは時間が限られるため、ビジュアルデータなどの制作を効率化することは非常に重要です。Unityを使用するチームではアセットストアで有償データなどを購入する例も見られますが、中には売り物だけあって、そのままで使いにくく、余分なデータをかなり削除しなければならない例もみられます。また3Dゲームではなく2Dゲームを作るチームも多いでしょう。そんなときにOptpix Sprite Studioを使えば、かわいいキャラクターのアニメーションデータをサクッと作れるのではないでしょうか。

Photon Cloud(ネットワークエンジン)
Unityなどの主要ゲームエンジンに対応するネットワークエンジンで、手軽にオンライン対戦ゲームを制作することができます。同時接続数などが限定された無料版がネット上で公開されており、UnityでPhotonを使用するときの日本語リファレンスガイドも公開されているため、事前にチェックしておくと便利です。Unity単体でネットゲームを作るよりも、かなり開発負荷が下がるため、GGJのような時間が限られた環境では非常に有効です。GGJではまだスタンドアローンのゲームが大半であるため、ここでネットワークゲームを作ると目立つこと請け合いです!